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美唄市の水道事業は、昭和25年、集落専用水道として峰延市街を中心として峰延上水道が創設されたことに始まります。昭和27年には石狩川の伏流水を水源とし、美唄市街、茶志内市街地までを給水区域とした第1次拡張計画を策定しましたが、昭和31年には北海道総合開発事業の一環として執行される幾春別川桂沢堰堤を水源とする桂沢水道企業団より、浄水を受水する方式に変更しました。
昭和36年には、給水区域を市街地から農村地域までを拡張する第2次拡張事業を実施し、市民の生活用水の安定と、公衆衛生の向上に努めてきました。その後、相次ぐ炭鉱の閉山に伴い、石炭鉱業地帯の専用水道が移管され、三系統の水道(桂沢、東明、三井)と二系統の簡易水道(我路、日東)を有しました。
さらに昭和48年には、東明工業団地、空知団地などの工業都市化の兆しや、一人当たりの給水量の増加が見込まれたことから、水源を美唄ダムに求めて計画給水人口を42,000人、計画給水量を17,640立法メートル/日とする第3次拡張計画を策定しました。その後、経営の合理化、ならびに老朽施設の解消等から昭和58年に我路及び日東町簡易水道事業を廃止統合するとともに、平成13年には桂沢水道企業団構成団体の持分日最大水量の変更を行い、計画給水人口41,800人、計画給水量17,560立法メートル/日とした事業を推進中です。
平成26年度の実績は、給水人口23,723人、一日最大給水量は9,180立法メートル/日、料金収入約4億1千2百万円を含む営業収益約4億4千2百万円に対して、浄水処理、配水管維持及び減価償却等に要した営業費用は約4億2千2百万円となっています。
また、道路工事や老朽管更新に伴った配水管改良約3kmを2億1千2百万円かけて行ったほか、8年ごとに定められている料金メーター交換1,360件を約1千2百万円で行いました。
水道事業の経営については、経営削減を図りながら33年間現行料金を維持してまいりましたが、人口減などが原因で料金収入の増収が見込めないことから、平成27年10月より水道料金改定を実施することといたしました。
料金改定後の水道事業経営につきましても厳しい経営が継続すると考えられますことから、経営削減に努め健全な事業経営を目指すとともに、安全で良質な飲料水の安定供給に努めてまいります。