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性的マイノリティ(セクシュアルマイノリティ)

記事ID:0018444 更新日:2025年7月16日更新
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パートナーシップチラシ写真

性の多様性

社会には、外国人、障がいのある人、高齢者、子ども、友人、家族、そしてあなた自身も含め、それぞれの特徴を持ったさまざまな人が共に暮らしており、一人ひとりがその構成員です。

人は出生時に身体的特徴などから男女を判別し、性別が決められます。
しかし、「性の多様性」は男性・女性という二元論的な枠にとらわれず、性のあり方はそれぞれが持つ個性としてすべての人に関わることであり、「誰もが多様な性の構成員の一人」という考え方です。



「SOGI」はすべての人が持つ属性

「性のあり方」を、以下の4つの要素に分けて整理する考え方があります。

 
法律上の性 出生時に割り当てられた性別をもとに戸籍等に記載された性別
※所定の手続きを経て、法律上・戸籍上の性別を出生時のものから変更する人もいます。

性的指向
(Sexual Orientation)

恋愛感情または性的感情の対象となる性別の指向
性自認 
ジェンダーアイデンティティ
(Gender Identity)
自身の性別についての、ある程度一貫性を持った認識
性別表現
(Gender Expression)
服装や髪型、言葉遣い、しぐさ等、自分の性別をどう表現するか

 

性のあり方は”からだの性””こころの性(自分が認識する性)”好きになる性(どういった対象を好きになるか)””表現する性(しぐさや言葉遣い、服装など)”といった4つの要素に大きく分けられ、この4つの要素は「ものさし」に例えられます。
これは、一人一人そのものさし上の位置が違うということをわかりやすく表現したものです。
このような人の性のあり方全般を「セクシュアリティ」といいます。

 

このうち、性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字をとって「SOGI(ソジ)」、性別表現(Gender Expression)を加えて「SOGIE(ソジー)」という言葉を用いることがあります。

SOGI(ソジ・ソギ)とは好きになる性(性的指向)、心の性(性自認)、それぞれの英訳のアルファベットの頭文字を取った「人の属性を表す略称」で、異性愛の人なども含め、すべての人が持っている属性のことをいいます。
SOGIは、LGBTなども含めたすべての人の性のあり方を指す言葉として使われています。

SOGI(SOGIE)は、性的マイノリティだけでなく、すべての人にあてはまる属性です。

 

性的マイノリティ/LGBTって?

性的マイノリティとは、同性が好きな人や、自分の性に違和感を覚える人々のことをいい、「セクシュアルマイノリティ」、「性的少数者」とも言われます。

これは、「異性を愛するのが普通だ」「心と体の性別が異なることなどない」「性別は男と女だけだ」としている多数派(マジョリティ)の人からみて少数者(マイノリティ)という意味です。

最近は、以下の表の頭文字をとって、「LGBT」とも呼ばれています。 性自認又は性的指向は、自らの意思で変えたり、選んだりできるものではないとされています。

 
頭文字 意味

L(レズビアン)

こころの性が女性で、女性が恋愛対象

G(ゲイ)

こころの性が男性で、男性が恋愛対象

B(バイセクシュアル)

こころの性に関係なく、男性も女性も好きになる

T(トランスジェンダー)

生まれた時の性別と、こころの性が異なる人

LGBTは性的マイノリティの総称として使用されることもありますが、それ以外にも、Questioning(クエスチョニング=自分の性が男性・女性のどちらともわからない人)、​X-gender(エックスジェンダー=自分の性を男性・女性のどちらでもある、どちらでもない、または場合によって変わるとしている人)、Asexual(アセクシュアル=いずれの性にも性的指向が向いていない人)など、性のあり方はLGBTの4つだけでは表しきれない多様なものとなります。

 

性的マイノリティに対し、「ふつうではない」と偏見を持つことや、差別、蔑視、排除することなく、多数派と異なる生き方を認める考え方や、尊重する心を誰もが持つ社会を構築していく必要があります。

 

私の周りにはいないから!それって本当?

性的マイノリティについて、民間の調査(※)では人口の約10%、つまり「約10人に1人の割合」というデータがあります。その割合は、左利きの人、血液型がAB 型の人と同じ割合と言われており、とても身近な存在です。
周りに左利きの人、AB型の人はいない!もしくは会ったことがない!という方はいるでしょうか?

性的マイノリティかそうでないかは、外見では判断できません。

当事者の中には,自分が性的マイノリティであると知られると差別や偏見を受けるのではないかという不安から、打ち明けれられない人がいる可能性もあります。自分の周りに性的マイノリティの方が「いない」と思う方は「気づいていないだけ」かもしれません。
※民間の調査…株式会社電通グループによる「LGBTQ+調査2023」

 

性的マイノリティの人はどんなことをストレスに感じている?

性的マイノリティの方は、日常生活の中の何気ない出来事で傷ついていることがあります。


例えば、

  • 一般社会の偏見や差別
  • 友人、家族に相談できないことによる孤立感や将来への不安
  • 異性愛者中心の社会の中で、同性を好きになることの違和感
  • 友人や親などから「彼氏いるの?」「彼女いるの?」「結婚しないの?」などと聞かれること。
  • 「男女別の服装やトイレ」、「戸籍上の性別」

などにストレスを感じているといわれています。

 

一般社会の偏見や差別

性的マイノリティだからと特別扱いするのではなく、一人の「人」として接するだけでいいのです。

誰しもが性格も違えば好きなことも違います。

なぜ自分は偏見を持ってしまうのか。

今一度、自分に問いかけてみてください。

 

友人、家族に相談できないことによる孤立感や将来への不安

もし、あなたの大切な人から相談されたとき、否定せず、しっかりと話を聞いてあげることはできますか?

その人は、その相談をあなたにするとき、ものすごく勇気が必要だったはず。

そのことに気づけますか?

 

異性愛者中心の社会の中で、同性を好きになることへの違和感

みんなと同じでなければならないと思うのはなぜでしょう。

誰もが見た目も、性格も、好きな色や好きな食べ物だって違います。

好きになる性や心の性も、すべてその人の個性ではだめですか?

 

友人や親などから「彼氏いるの?」、「彼女いるの?」、「結婚しないの?」などと聞かれること。

よく言ってしまうこのセリフ。「彼氏」「彼女」を「パートナー」に言い換えるだけで解消できます。

また、性的マイノリティを抱える人たちの中には、結婚したくても法的に認められていないため、”したくてもできない”人たちがいます。

それを心にとめておきましょう。

 

「男女別の服装やトイレ」、「戸籍上の性別」

「戸籍上の性別」や「トイレ」の問題は簡単に解決できるものではありません。

しかし、”困っているということを理解している”ということだけでも重要なことです。

 

性的マイノリティの方は、友人や家族、学校などで相談できないことや、正しい情報を得ることがむずかしいため、孤立感や将来への不安から自殺未遂の割合が多いといわれています。

一人で悩んでいる「誰か」は「誰かの大切な人」です。

一人ひとりの「性」の在り方を認め合える社会には、多くの方の ”思いやり” が必要です。

 

カミングアウトとアウティング

自分の性的指向や性自認を他の人に伝えることを、カミングアウトといいます。
カミングアウトはとても勇気のいる行為です。

カミングアウトされたら「話してくれてありがとう」と伝えてあげてください。

カミングアウトを受けた側は、驚きや戸惑いの気持ちが強ければ、その事を受け止めるまでに少し時間が必要かもしれません。
ただ、その場合でも相手のセクシュアリティを否定せず、わからないことを聞いたり、相手と時間をかけて、話し合っていきましょう。

また、カミングアウトをした本人の承諾なく、性的指向や性自認を他の人に漏らしてしまうことをアウティングといいます。

性的マイノリティの人にとって、承諾なく性的指向や性自認を他の人に漏らされることは深く傷つくことです。
誰かと情報共有が必要な場合には、必ず事前に伝えていい範囲を確認しましょう。
アウティングはプライバシーの侵害であり、絶対にあってはならないことです。

 

アンコンシャス・バイアス

ある日、子供が駅前に一人で立っていました。心配になり声をかけると「単身赴任中の親が帰ってくるので迎えに来た。」と言いました。しばらくすると雨が降ってきたため、父親が傘を届けにやってきました。

 

この文章を読んで「どうして帰ってくるはずの父親が傘を届けにくるの?」と感じた方も少なくないと思います。

文章内の単身赴任中の親は、子供の母親であったわけですが、この「単身赴任中=父親」という見方が、アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)と呼ばれるものです。

「無意識の思い込み」を意味しています。

よくあるアンコンシャス・バイアスの例
血液型を聞いて、相手の性格を想像する。
定時で帰宅する人を「仕事へのやる気がない」と思う。
「保育士」と聞くと、エプロン姿の女性を思い浮かべる。

アンコンシャス・バイアスは、日常にあふれていて、誰もが持っているので、あること自体が問題ではありません。

また、自分の過去の経験や見聞きしたことから自然に培われるものですので、そのものに良し悪しもありません。

ただ、知らず知らずのうちに誰かを傷つけてしまったり、自分の可能性を狭めてしまったりすることがあるため、アンコンシャス・バイアスの存在を認識し、気がつくことが必要です。

 

アンコンシャス・バイアスの対処法

決めつけをしない

アンコンシャス・バイアスは、「こうあるべきだ」「普通はそうだ」「こうに決まっている」といった決めつけの言動にあらわれやすいです。

例えば、「力仕事は男性が行うべきだ」、「女の子だからお人形遊びが好きなはず」など、相手や自分に対する決めつけはないだろうか?と、疑ってみてください。

 

 サインを見逃さない

アンコンシャス・バイアスの影響は、相手の表情や態度の変化にあらわれることがあります。

例えば、「表情が曇った」「声のトーンが変わった」「目を合わさなくなった」「挨拶が消極的になった」などに気付いたなら、1対1での対話をするなど、違和感をそのままにせず、対応することを心がけましょう。

 

 意識して気付こうとすること

アンコンシャス・バイアスは、無意識がゆえに気付きにくいため、「気付こう」とすることが大切です。

「100人が同じでも、101人目は違うかもしれない」「100回の結果が同じでも、101回目は違うかもしれない」「過去と、今、未来とでは違うかもしれない」など、一人一人、その時々と向き合うことを大切にしてみてください。

アンコンシャス・バイアスに気付こうとすることは多様性を認め合う社会の実現に向けた大きな一歩となります。

少しずつ、小さなことからでもいいので「これってアンコンシャス・バイアスかな?」を合言葉に、気付き、考えてみることから始めてみましょう。

LGBT理解増進法(令和5年6月23日公布)

正式名称は
「性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律」です。

​性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解が必ずしも十分でない現状に鑑み、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する施策の推進に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の役割等を明らかにするとともに、基本計画の策定その他の必要な事項を定めることにより、性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性を受け入れる精神を涵養(かんよう)し、もって性的指向及びジェンダーアイデンティティの多様性に寛容な社会の実現に役立てることを目的としています。

全文はこちら ↓

性的指向および性同一性に関する国民の理解増進に関する法律<外部リンク>

 

美唄市の取り組み

パートナーシップ制度の導入に向けて検討をしています

 

北海道の取り組み

LGBT理解促進セミナー「にじいろ講座」

性の多様性についてより多くの方々が認識し、理解を深めていただくため、性的マイノリティ当事者や専門家の方などを講師に迎え、実体験をもとにした職場や地域での困りごとや、当事者の方々が望まれていること等についてお話しいただく講座を開催しています。

令和6年度「にじいろ講座(令和7年1月27日(月曜日))」をご覧いただけます。

◆テーマ
 ~「性」と「生」の多様性について~
 ・ LGBTQって何? ~基礎知識とクイズ
 ・ トークセッション  ~トランスジェンダー如月ららに直撃質問!~
◆講師
 ・如月 らら 氏  (トランスジェンダー当事者)
 ・徳星 真優 氏  (アライ(支援者))

【動画はこちらから】<外部リンク>

 

にじいろガイドブック・概要版(ダウンロード)

北海道では、企業・団体・自治体などの皆さんに、性のあり方の多様性を理解し、認め合う職場づくりに活用していただくためのガイドブックを作成しました。地域社会や職場において、性的マイノリティや性の多様性に対する正しい理解が深まり、誰もが暮らしやすい環境づくりにつなげるため、本ガイドブックをご活用ください。(A4判 28項)

にじいろガイドブック ~性のあり方の多様性を理解し認め合う職場づくりのために~<外部リンク>

 

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