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美唄市スマート農業加速化プロジェクト
美唄市では、各JAの先進農機研究会の農業者を中心に、美唄市のほかJAや空知農業改良普及センターなどの関係機関で構成されている「美唄市ICT農業推進協議会」が令和元年11月に設立されました。
令和2年度には、農業基盤整備事業の推進による圃場の大区画化の効果をより高めるため、ICTを活用した水稲における農作業の省力化や効率化をテーマとして検証を実施しています。
この検証は、農林水産省の次世代につなぐ営農体系の確立支援事業による支援とふるさと納税の寄附により実施されました。
事業主体
美唄市ICT農業推進協議会(事務局:美唄市農政課)
構成機関
農業者、3JA先進農機研究会、JAびばい、JAみねのぶ、JAいわみざわ、北海道空知農業改良普及センター、美唄市土地改良センター、株式会社ナイルワークス、美唄市
事業内容
1.ドローンと無人ヘリを組み合わせた作業時間の短縮
・飛行幅を3.3mから4.5mに広げることで、基盤整備後の平均的な1区画
に効率的に散布することが可能となるほか、無人ヘリの防除散布には参加
できなかった女性農業者などをドローンを活用して組み合わせることで、
作業時間を短縮できる営農体系を検証します。
令和3年度以降は、この検証を継続するとともに、ドローンのシェアリ
ングに伴う作業時間やコストなどを検証する予定です。
(写真は検証で使用したナイルワークスT-20)
令和2年度ドローン検証の概要 [PDFファイル/283KB]
令和3年度ドローン検証事業 [PDFファイル/131KB]
2.水管理システムの省力化効果の検証
・水管理システムを活用することで、水回りの作業時間を短縮することが
できたものの、圃場全体の見回りの作業時間を無くすことは難しいです。
令和3年度以降は、この検証にLоRaカメラ、ドローンや衛星データに
よる画像解析を組み合わせた省力化の検証のほか、水田センサーやLPWA
基地局の多面的な活用を検証する予定です。
(写真は水管理システム検証圃場)
3.スマート農業に対する理解の促進
・農業者間の知識・技術の差を縮めるため、スマート農業機械の展示会・
実演会や試乗会を開催するとともに、検証事業の成果について講習会を開
催します。
(写真はスマート農業機械の展示会・実演会