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生涯学習事業:令和2年度:東明駅舎と4110形式十輪連結タンク機関車2号のクラウドファンディング

記事ID:0001245 更新日:2020年12月16日更新
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修繕等の報告

 令和2年度にたくさんの皆さんからいただいた寄附を活用して、東明駅舎や2号機関車などの修理をしましたので、その内容をお知らせします。

〇令和3年に整備したもの
・東明駅舎:屋根の塗装と修理
・2号機関車:塗装、運転室の座席の修理、保護シートの更新
・看板:寄附者の「お名前プレート」、駅名板の復刻

〇修理の様子
7月に、駅舎と機関車の塗装などの発注をしました。
駅舎には、作業のために足場を設置。
仮設の足場が組まれた東明駅舎

機関車にも足場が組まれました。
足場が組まれた2号機関車

機関車の運転席を取り外しました。
座席を外した運転室内

8月、駅舎の屋根がきれいになり、ゆがんでいた右側の窓枠も直りました。
綺麗に塗られた東明駅舎

機関車も塗装が終わり、表面を2回塗りしてツヤツヤになりました。
ツヤを増した2号機関車

寄附をいただいた方のうち希望者のお名前を表示する「お名前プレート」は、機関車の説明看板の横に設置しました。
お名前プレートは、説明看板の横に

ホームには、新たに復刻版として「とうめい」の駅名板を作りました。
機関車と一緒に撮影できる位置に看板を設置

文字は、美唄市郷土史料館に残されていた写真パネルを基に、トレースして作りました。
昔はホームの東屋の下につり下げられていました

運転室内の座席2つも、使える部品を再利用しながら、新しく作り直ししました。
新しい青い運転席(機関士側)
ここまでの改修や設置は、8月のお盆までに完了したので、お墓参りにいらしたたくさんの方たちに見ていただけました。

8月後半には、機関車の保護シートを発注しました。
これまでのシートは、機関車の突起部分にひっかかり、ところどころ破れていたので、
ところどころ破れていた古いシート

蒸気ドームなどの上部の突起部分を保護しながら、シートに穴が開かないよう、木の板を用意しました。
木の板で突起部分をカバー

シートを少し丈夫にしたため重たくなったので、上下に分割し、作業しやすくしました。
今度のシートは緑色
冬囲い作業は、11月の初めごろになる予定です。

〇修理等の収支
収入
 ・クラウドファンディングのご寄附 4,031,000円
 ・文化基金からの繰り入れ 308,100円
支出
 ・東明駅舎の塗装修理 1,474,000円
 ・機関車の塗装 498,300円
 ・機関車の運転席修理 400,000円
 ・機関車の保護シート 1,353,000円
 ・看板2基 613,800円
 支出計 4,339,100円

〇今後の活用など
 今年の月1回の駅舎開放は、終了しましたが、地元の中学生の学習会や、一般の方の見学など、500名以上の方に来ていただきました。
 その他、駅舎のまわりに住んでいる方から、平日にもたくさんの方が見に来ていると、嬉しいお話を聞きました。
 また来年も、雪が積もっていない5月から10月の間、見学ができるようにしてまいります。

 駅舎見学にいらした方から、「野外の静態保存で、こんなにきれいに残っているのは珍しい」という声を多く聞きました。
 美唄鉄道が廃線となった昭和47年以降、美鉄2号保存会、美唄鉄道保存会、旧東明駅舎保存会などの団体(活動休止の団体があります)、郷土史の有識者の皆さん、美唄鉄道を覚えているたくさんの皆さんなどに支えられているおかげだと思っております。
 今回のクラウドファンディングで、更にたくさんの皆さんにも助けていただきました。
 綺麗になった駅舎や機関車を、これからも大事にして、美唄の鉄道の歴史を伝え続けるよう努力してまいります。

 改めまして、たくさんのみなさんのご協力をいただいたおかげで、駅舎も機関車もきれいにすることができました。本当にありがとうございました。

寄附の結果報告

プロジェクトTOP画像

 2020年11月5日から12月10日まで受付していました「日本遺産認定の東明駅舎と貴重なE型機関車を守りたい」が終了しました。
 最終的なご寄付は、235人、4,031,000円になりました。

 改めまして、ご寄附をいただいた皆さん、情報拡散にご協力いただいた皆さん、駅舎やSlにさまざまなご協力をしていただきましたすべての皆さん、厚く御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

 修繕事業の進み具合について、順次、ご報告させていただきますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

「北海道美唄市|日本遺産認定の東明駅舎と貴重なE型機関車を守りたい」
プロジェクトサイト Readyfor:https://readyfor.jp/projects/bibai_toumei_4110<外部リンク>

以下、募集時の情報

 市では、「東明駅舎」と「4110形式十輪連結タンク機関車2号」の保全を目的として、ガバメントクラウドファンディングを受け付けます。

 申し込みはこちら<外部リンク>
美唄市CF QRコード
登録サイト Readyfor(レディーフォー)

受付期間:11月5日(木曜日)から12月10日(木曜日)まで 36日間
目標額:11,800,000円
※目標額に達成しない場合でも、寄附を受け取り、いただいたご支援を駅舎とslの修繕費用に使わせていただきます。
目標金額の内容:東明駅舎の屋根改修、Slの全体塗装、冬季保護シートの買い替え、運転室内の修理
返礼品:
市民の方でも申し込みできる「お名前を表示するプレート」のほか、市外向けとして美唄産の新米、とりめしセット、焼き鳥セットもあります。詳しくは、申し込みサイトでご確認ください。

プロジェクトについて

美唄市 教育委員会 教育長 天野 政俊

 この度は、美唄市教育委員会が主催するガバメントクラウドファンディングをご覧頂き、ありがとうございます。
 「東明駅舎」と「4110形式十輪連結タンク機関車2号」は、大正・昭和の時代の中、美唄の石炭を運び、道内の炭鉱と一緒に、北海道や日本の発展を支えていました。
 駅舎は、稼働していた当時の場所にそのまま建っており、蒸気機関車も当時のレールの上にたたずみ、その風景を見ていると、まるで時間が止まったかのような錯覚さえ覚えます。まるで「タイムカプセル」のようです。
 その貴重な駅舎と蒸気機関車を保存することで、子供たちが自分のまちのことを学ぶ場となり、街の成り立ちに触れ、それぞれの心の中に故郷の意味を持つのではと思っております。
 そんな場所となりえる、「東明駅舎」と「4110形式十輪連結タンク機関車2号」に対して、少しだけでも構いません、美唄にお力をお貸しください。
 そして、この取り組みをきっかけとして、美唄だけではなく、皆さんが関わったまちのことに目を向けていただければと思います。
 まちの歴史が、あなたやご両親、祖父母の方たちにつながるかもしれません。

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