Ⅴ 春季の水鳥飛来
 継続して観察している毎日の、その日の最大羽数を記録した数値で下のグラフを作成した。飛来した雁群が、そのまま滞在し続けて
いれば、この数値がその年の飛来最大羽数となる。秋季の場合は、早く来た群れが先に南下した後で次の群れが飛来すると、その年の
飛来羽数はグラフ上には表れないことになる。しかし、春季には北帰が近づく4月下旬から5月上旬までは、標識鳥などの観察で全部
滞留することが知られているのでこの心配は殆ど無いと言える。
          (1) マガン年度別飛来数                            (図8)
  鴨のカウント
 マガンの飛来羽数が最大になる前には、一時オナガガモを主
とする鴨類が沼を占領して浮かぶことがある。その天下は長く
は続かず間を置かずに、雁が入沼するようになると、追われる
ように鴨類は石狩川などに移動するので沼での数は少なくな
る。夜行性の鴨は、夕方雁がねぐらとする宮島沼に入る時刻
に、入れ代わって沼を出て採食場の水田へ向かう。したがっ
て、沼でマガン以外の水鳥の数を観察計測するのは、マガンが
朝の採食を終えて入沼する直前の9時頃が最適である。雁が沼
を埋めると、他の小さな鴨類は隠れて探しにくくなる。
  白鳥のカウント
 白鳥は、マガンに比べるとやや朝寝坊気味なので、雁が早朝
出沼の直前が数えやすい。雁の羽数最大の頃、既にコハクチョ
ウは北帰して、残白鳥の殆どはオオハクチョウである。
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