植物 夏の沼に浮かんでいるのがヒシ、大きな葉の
コウホネは黄色の花を咲かせる。白鳥のエサにもなる
マコモは、 水辺に生え、岸辺に茂って沼を取り巻いて
いるのがキタヨシである。エゾカンゾウやガマ、ショウブも
見られる。ヨモギやワラビの草原には、灌木のエゾニワ
トコやヤナギ、高木のハンノキが育っている。野鳥観察
センターのポプラは、人が植裁したものである。
 沼から見える山 沼の北側にある連なった山は、
クマネシリという。その上にほんの少し頭をだしている
のが1,100.3 メートルのピンネシリ(アイヌ語で「男山」)
、頂上に白いレーダードームが設置されているのを
望見できる。沼辺からは蔭になっているが、すぐ横に
ある山がマツネシリ(女山)だ。 クマネシリとは、
横に長い形が「魚を干す棚」の姿の山という。
水質今は汚く濁っているが、昔は沼の水で炊事した
くらいに奇麗だったという。泥炭地の水は、鉄分や
草の成分が混ざって茶色になっている。田圃の水が
流れ込んで、肥料分が多くなる沼の場所によっては
水が緑色になる。 それは、水が汚くなったときに
増えるアオコとのためである。ヨシやガマなどの
水草は、肥料分の燐や窒素を吸収して水を浄化する
役目をしている。周辺の農家が、葦を刈り取って水田
の暗渠材の使うことは、沼水の浄化に作用する行為で
もあろう。マガンは、殆どの糞を採食地に残すので、
糞による尿酸値に大きな変化は見られないという。
しかし、センターの突堤辺りでは、白鳥の糞人々が与え
る餌の残渣で水が極端に汚れている。自然の中で
生活している白鳥や鴨たちに、「可愛い」といって人側
からの都合で投餌するのは、鳥のためにも沼の水の
ためにも考え直したいものである.
  草原に住む小鳥 マガンや白鳥が北へ去って、
  沼辺の草が背伸びする。とてつもない大声で
  「ギョギョシギョギョシ」とオオヨシキリ、スズメ
  より小さいくせに高い声で大きく囀るコヨシキ
  リ、頭が半分黒いオオジョリンに「ジョッピンカ
  ケタカ」とエゾセンニュウが沼辺の草原で鳴く。
  アオジ、ノビタキ、ホオアカたちも精一杯春を
  歌う。 木の枝では、アカゲラ、シジュウカラ、
  ヤマゲラ、シマエナガが姿をみせ、カッコウの
  鳴き声は沼に夏を呼ぶ。
 マガンの他にの水鳥 オオハクチョウ、コハクチョウ、
 オナガガモ、キンクロハジロ、ヒドリガモ、コガモ、ミコ
 アイサ、カワアイサ。ユリカモメ、カイツブリ、アオサギ、
 ツルシギ・・・。滅多に見ることが出来ない希少種を含
 めて、実に沢山の種類の鳥が沼を訪れる。
  それらの主な種は、田辺 至 氏制作のレリーフで
 観察センターに展示している。