秋季、初雁は毎年決まって9 月20 日前後にやって
くる。しかし、マガンの大群が飛来するのは年々早
くなって、越冬地への南下も早まりそれだけ潜在期
間が短くなってくる傾向が見られる。その理由は未
だ解明されていない。北極圏の営巣地での冬の到来
が早くなったのか、逆に温暖化が進んで子育てに必
要な栄養源が豊富になり育雛が進んだのか、いずれ
にしても推定の域を出ない謎の現象である。
 宮島沼周辺での水田から畑への転作で、餌場(稲
作収穫後の田)の減少がマガンの食欲を満たさずに
南下を急かせるのか、潜在期間が短縮されている。
若しくも、このことが立証されるとするならば、それ
は翌春の餌不足を意味することにもなるであろう。
春季での、マガン飛来と北帰渡去も確実に早まっ
てきた。
 白鳥は、秋が深まる10 月下旬に、コハクチョウの
大群が宮島沼周辺上空を通過して南下する。その一
部が、沼で休息していくが数時間だけの潜在に留まっ
ている。春のオオハクチョウは、越冬地での馴れで
人影を見ると餌ねだりに近寄ってくる。沼開けの頃、
石狩川をなぞるようにして流域の水田で採食しなが
ら北上するコハクチョウの数は、万を超えて沼を一
週間程度ねぐらに利用していく。
 春は一時的に狩猟期に入った秋には10 月の殆どを、
多くの鴨類が沼に潜在する。オナガガモや晩秋に数
を増すマガモやミコアイサの雄は、潜在中に美しい
冬羽を衣更えをする。
 ヒシクイの飛来は、オオヒシクイが大部分で亜種
ヒシクイは希少種である。そのオオヒシクイも、近
くの手形沼や茶志内沼・袋地沼を好み宮島沼に現れ
る数が少ないのはマガンに圧倒されるのであろうか。
 その他の鳥では、年にとっては千羽を越すユリカ
モメの大群が現れることもあり、ここの記録には表
していないが夏場を向かえる沼水面上をショウド
ウツバメが群れを飛ぶ姿を見せる。
以下、主な種の飛来を図示してみた。詳細は、次
の項で種毎に記述する。