キタコブシ

草野貞弘(宮島沼)

草野貞弘(宮島沼)
モクレン科
キタコブシ 


【草野先生のワンポイント講座】
ねんねこりんのヤナギの若芽に次いで、雪融け後すぐに甘い香りをまき散らしてこの花が咲きます。花のつきかたで、その年の作柄を占うとされますが、他の果樹類同様に花の多少は隔年ごとのようです。

【その他の特徴】
・山地や沢沿いに生える落葉樹で、高さ20メートルにもなる
・早春、まだ葉も出ていない時期に、他の花に先駆けてきれいな花を咲かせるので、「迎春花」とも呼ばれる
・ただし、同じモクレンの仲間には同じように早春に白い花を咲かせるものがある
・北海道では「マンサク」とも呼ばれ、「まず咲く」や「満作」が語源といわれる
・農家はこの花が咲くのをみて、農作業をする時期の指標にしたという
・花の命は10日ほどである
・枝も香りがし、枯れ枝を燃やしてもいい香りがする
・アイヌ語では、「そこをいい香りが通っている木(オマウクシニ)」と呼ばれる
・しかし、良い香りに惹かれて悪魔もやってくると信じ、わざと「放屁する木(オケニ)」と呼んだりもした
・アイヌの人々は、風邪のときには皮や枝を煎じて飲み、打ち身などの際には掻き屑で温湿布をしたという
・開花直前のつぼみを陰干ししたものは鼻炎や蓄膿症に効くという