サカツラガン


写真:草野貞弘(仙台・八木山動物園)
カモ目/カモ科
サカツラガン
Swan Goose (迷)

赤褐色の酔っぱらった顔をしているからサカツラガン(酒面雁)。飼育や繁殖が簡単らしく、チョコエッグにもなったシナガチョウは本種を家禽化したもの。分布域は限られており、南シベリアや北モンゴルで繁殖し、中国の揚子江流域で越冬する。昔は日本でも普通に見られたらしいが、千葉県新浜の群れを最後に定期的な渡来はなくなった。近年、モンゴルでは雨が少なく、湖沼の乾燥化、遊牧民の湖沼への集中、野火の発生などによる繁殖への悪影響が報告されている。

【生活】かつての国内の越冬記録によると、他のガン類同様、湿地の平野、耕地、牧草地などで群れで植物質の食物をとっていたようだ。中国ではのやや乾燥したステップなどでも越冬し、植物の根を掘り起こして食べる。

【声】”ガハンガハン”、”ギャヒーンギャヒーン”というような大きな声。

【見分け方】顔はうすい赤褐色で、頭部から首にかけてモヒカン状にチョコレート色。首とくちばしはすらりと長く、ハクチョウのようなシルエット。首の全面は白く、首からしたの体色はマガンに似る。シナガチョウは、くちばしの付け根にこぶがあって、下腹部や首がでっぷりとしている。

【宮島沼での見頃】宮島沼でも数回確認されているが、滞在期間が短く、非常にまれ。あまりマガンの群れにはなじんでいないようである。