コクガン


写真:草野貞弘(宮島沼)


写真:井上大介(ウトナイ湖)
カモ目/カモ科
コクガン
亜種コクガン Black Brant (稀)

全体的に黒く、最も小型で、海岸部で生活するガン。北極海沿岸で繁殖し、中国、朝鮮半島、日本の海岸線で越冬する。渡りの途中で風蓮湖や野付湾に5000羽ほど集まるが、国内で越冬する数はそれよりも少ない。主要越冬地は、函館湾、陸奥湾、仙台湾など。道南の伊達市、南茅部町、鹿部町などの地域でも、小さな群れを確認できる。国の天然記念物。

【生活】宮島沼では、マガンの群れに交じって田んぼなどで採食する。しかし、本来は海岸部でアオサ、アマモ、アオノリなどの海草を食べるためか、田んぼにいても畦草を多く食べているように見える。

【声】低い声で”グルルル”など。あまり鳴かない。

【見分け方】マガンよりだいぶ小さく、わきと下腹部を除いて全体的に黒い。成鳥の首には編み目状の白い模様がある。国内では確認されないが、首の編み目模様の大きさや腹部の色が異なる亜種がいる。ヨーロッパで越冬する亜種は増加傾向にあり、繁殖地で隣り合う、日本に越冬する個体群を圧迫しはじめているともいわれている。

【宮島沼での見頃】マガンと一緒に単独で交じっていることがある。毎年飛来するわけでもなく、まれ。