シジュウカラガン

写真:天野達也(宮島沼)
カモ目/カモ科
シジュウカラガン
亜種シジュウカラガン Aleutian Canada Goose (普通)
亜種ヒメシジュウカラガン Cackling Canada Goose (稀)

黒い頭に白いほっぺが特徴の、マガンより少し小さなガン。亜種シジュウカラガンは、かつてアリューシャン列島と千島列島の多くの島で繁殖していたが、それらの島々に毛皮をとるためにキツネを放したところ、ほとんどの島で絶滅した。北アメリカでは、アリューシャン列島で奇跡的に生き残っていた群れをもとに個体数を回復する事に成功した。しかし、千島列島で繁殖し、日本で越冬していた群れは失われてしまった。かつては東京湾や宮城県仙台市周辺で多数越冬していたようだ。映画「グース」に登場するガンは、より大型の亜種カナダガン。

【生活】マガンの群れに混じり、田んぼなどで採食する。しかし、くちばしの形状から、本来はコクガンに近い食性を持っていたのではないかと想像できる。なお、北アメリカに多い大型の亜種はくちばしも丈夫そうだ。北アメリカにはヒシクイのような大型のガンがいなく、競合相手がいなかったため大型化が可能だったのかもしれない。

【声】”キャクキャクキャク”とかん高い声で鳴く。”グルッ””グワッ”など低い声を出すことも。

【見分け方】首から頭にかけて黒く、のどから頬にかけて白い。くちばしは短い。成鳥は首と胸の境に明瞭な白色リングができる。小型の亜種ヒメシジュウカラガンは、白色リングはないか小さく、体色も濃いが、識別困難。飼われていた大型の亜種カナダガンが野外で繁殖しているという事例もある。

【宮島沼での見頃】マガンの中に数羽交じることがある。ほぼ毎年飛来。家族群で飛来することも多い。