コハクチョウ

                   写真:草野貞弘

写真:松田市郎
カモ目/カモ科
コハクチョウ
亜種コハクチョウ Bewick's Swan (普通)
亜種アメリカコハクチョウ Whistling Swan (稀)

日本で越冬する、大きな白い水鳥。繁殖地は、オオハクチョウの繁殖地より北側に位置する、ユーラシア大陸と北アメリカの湿地が広がるツンドラ地帯。国内では、オオハクチョウより南の、本州中南部で主に越冬する。集団渡来地として、青森県小川原湖、福島県猪苗代湖、鳥取県中海、新潟県瓢湖などがある。宮島沼は渡りの中継地。

【生活】オオハクチョウとよく似る。春の宮島沼では、マガンより朝遅く沼を出て周辺の田んぼで採食し、夕方もマガンより遅く沼に戻ってくる。また、マガンは飛び立つ前に首を小刻みに横にふって仲間に合図を送るが、ハクチョウは首を大きくたてにふる。関係ないが、インド人は同意をするとき首を横にふるため、国際会議などではひとりだけ納得していないように見えるそうだ。

【声】短く”コホッ、コホッ”や、飛びながら”コォーコォー”。オオハクチョウと似るが、あまりうるさくはなく、調子は早め。オオハクチョウは3~4回続けて鳴くが、コハクチョウは1~2回が多い。

【見分け方】オオハクチョウとよく似るが少し小さく、首は太く短い。また、くちばしの黄色い部分の先端が鼻の穴(鼻孔)まで達しない。くちばしの模様は、個体によって特徴があり、個体識別にも用いられる。亜種のアメリカコハクチョウは、くちばしの黄色い部分が極端に小さい(亜種コハクチョウにも小さいのがいるので注意!!)。

【宮島沼での見頃】秋と春。10月下旬に数十~数百羽が渡りの途中に立ち寄る。4月上~中旬にかけては、数千~1万以上が羽を休める。道内では、オオハクチョウは太平洋側、コハクチョウは内陸部を主に移動するため、宮島沼ではコハクチョウのほうが多い。アメリカコハクチョウは2,3年に一度はコハクチョウの群れに単独で確認される。