オオハクチョウ


写真:牛山克巳(宮島沼)

写真:牛山克巳(宮島沼)

カモ目/カモ科
オオハクチョウ
亜種オオハクチョウ Whooper Swan (普通)
亜種ナキハクチョウ Trumpeter Swan (迷)

長い首を伸ばして飛ぶ白くて大きい水鳥。 ユーラシア大陸の針葉樹の森が広がるタイガ地帯で繁殖し、 日本へは冬鳥として渡来する。 主に関東以北で越冬し、 北海道尾岱沼、青森県大湊、宮城県伊豆沼、福島県猪苗代湖などが 多くの個体が越冬する所として名高い。 宮島沼は渡りの中継地として利用する。

【生活】 湖や沼、大きな川、河口、内湾などで生活している。 家族で行動し、家族群が集まって数十羽から数百羽の群れを作っている。 水生植物の茎や根を主な餌とし、長い首を水中に突っ込んだり、 さらには上半身を水に入れて逆立ちの姿勢でそれを食べる。 浮かんだ餌をとるときは首を曲げ、 くちばしを水面に水平につけてぴちゃぴちゃ音を立てながら食べる。 各地で給餌が行われているが、 最近では生態への悪影響を考慮して自粛する傾向にある。

【声】 水上や地上では「コォー、コォー」とやさしく鳴いてから互いに首を上下させて、 にぎやかに鳴き交わす。オスとメス、家族同士も「コーコーコー」と挨拶を交わす。

【見分け方】 コハクチョウとよく似るが、より大きく、首が長く、 くちばしの黄色い部分の先端がとがっていることで見分けられる。 北海道で越冬するのはほとんどがオオハクチョウ。 また、宮島沼で人慣れしているのはオオハクチョウ。 幼鳥は灰色っぽい体色をしている。より大きく、 くちばし全体が黒い亜種ナキハクチョウも宮島沼で確認されたことがある。

【宮島沼での見頃】 秋と春。10月下から11月中にかけては、少数が渡りの途中に立ち寄る。 3月下から4月中にかけては、数百羽が飛来する。 道内では、オオハクチョウは太平洋側、 コハクチョウは内陸部を主に移動するため、 宮島沼ではオオハクチョウは比較的少ない。