● 沼のできかた

湖や沼は、いくつもの理由によってできます。砂州等が発達して海と湾が切り離されてできる「潟湖」、火山の溶岩や堆積した土砂が川をせき止めて出来る「せき止め湖」、蛇行していた川の流路が変わって、その蛇行部分が切り離されてできる「河跡湖(三日月湖)」。中には、洪水の水流が地面をえぐってできる「落堀」もあります。北光沼(砂川)や貞広沼(美唄)は、明治31年の大洪水の時にできたといいます。地図を眺めて、それぞれの湖や沼がどのようにできたか想像するのも楽しいですよ。

● 宮島沼の成因は「不明」!

実は、宮島沼がいつ、どのようにできたかは、正式にはわかっていません。自然にあった、もしくは洪水でできた地面のくぼみに、石狩川の伏流水(地下水)が湧きだし、また、雨水や雪解け水が溜まってできたものと考えられています。

● 消滅する沼

このようにして出来た多くの沼は、開拓時には人々の生活に大いに役立ったのですが、生活が便利になるに従って、やがては忘れられていきました。そして、農地の開発に伴い、そのほとんどが埋め立てられたり、乾燥していきました。
 アイヌ語で蛇行を意味する「イシカリ」の名前の通り、蛇行と氾濫を繰り返した石狩川は、その流域に多くの沼を残しました。やがて開拓が始まると、氾濫は、たくさんの家屋や田畑にも大きな被害を及ぼしました。今では、石狩川を直線化し、堤防を作るなど、大規模な工事が進み、洪水はなくなりました。しかし、それは自然の営みで新しい沼が誕生することがなくなった事でもあるのです。
 かつて辺りに広大な湿原が広がっていた時代の記憶を今に残し、多くの動植物の逃げ場所となっている「沼」は、かけがえのない財産なのです。
北海道砂川市にある袋地沼と北光沼
宮島沼と石狩川(右奥には石狩川の旧河道が見える)
消滅した沼と残っている沼
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