2005春 マガン飛来報告!!




マガン飛来数変化2005春(東京大学グースプロジェクト調べ)


● 遅かったピーク!その要因は?

今年の春は、宮島沼でマガンの数がなかなか増えず、何かあったのではないかと心配する声も聞かれました。しかし、少し遅れはしましたが、4月29日には6万5650羽のピークを迎え、ここ数年と同じ数のマガンが宮島沼に姿を現しました。

マガンの集結が遅れたのは、雪解けが遅れたせいだと考えられます。2000年の春も雪解けが遅かったのですが、マガンの飛来パターンも今年とよく似ています(過去トピック参照)。

● マガンはどこにいたのか??

4月半ばになると、ウトナイ湖や長都沼など、宮島沼より南にある道内の中継地から、マガンの姿が消えました。当然、消えたマガンは宮島沼に現れているのかと思いきや、宮島沼にもまだ現れていません。一体どこにいたのでしょう?

マガンは道内の雪解けを追って、北上します。どうもマガンは雪が少し残る田んぼが好きなようで、4月半ばには、そのような田んぼを求めて空知地方北部に広く分布し、宮島沼以外の沼で分散してねぐらをとっていたようなのです。4月後半になると、ほとんどの地域の田んぼから雪がなくなり、宮島沼に集結してきたのだと思われます。

● ピークが遅れるのは歓迎すべき!?

世界の半数近くのマガンが集まる宮島沼。もし伝染病が発生したら、とんでもないことになります。マガンの分散は、こうしたリスクを避けるために、とても重要なことです。また、例年なら4月下旬には、宮島沼周辺の田んぼの落ち籾が少なくなり、マガンが小麦の芽を食べ始めます。今年は、田起こしも遅れ、マガンによる採食も少なかったせいで田んぼの落ち籾が豊富で、小麦食害がほとんど発生しませんでした。

ここ10年のマガンの最大飛来数
雪が残る田んぼは落ち籾が豊富で、飲み水もある

「沼あけ」間近の沼は、一面赤茶けてきます
カメラマンをやきもきさせた(?)ピークの遅れ
新しくつけた標識。見かけたらご連絡下さい!
5月3日夜明け前に渡るマガン


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