秋の水鳥ウォッチング!!

暑かった夏も終わり、これからは、遠くシベリアの大地で子育てをしていた水鳥が、寒い冬を暖かい場所で過ごすために、続々と南下してきます。宮島沼はそんな水鳥が、長い旅の途中で立ち寄る、重要な「中継地」なのです。今回のトピックスでは、秋の宮島沼を2倍楽しむためのマメ知識をお送りします。

▼ 宮島沼の秋はカモがおもしろい!?

どうしてもマガンの影に隠れがちですが、秋の宮島沼にはたくさんのカモがやってきていて、カモウォッチングには最適の季節です。コガモ、マガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、カルガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、スズガモ、ハシビロガモ、ミコアイサ、カワアイサ、ホオジロガモなどは普通に見ることが出来ますし、少し目をこらせば珍しいトモエガモやヨシガモにも巡り会うことができるかもしれません。


ただ、少し困ってしまう事が一つあります。それは、秋も始めのうちは、普段図鑑で見慣れているはずの、色彩豊かなカモの雄が全くみられないことです。これは、夏の間、カモの雄は雌そっくりの目立たない羽色に変身しているからです。このときの状態を、「光を失う(Eclipse)」という意味から、エクリプス羽といいます。秋も終盤に近づくと、カモ類は求愛の季節を迎えるため、雄もきれいに変身します。
◎ 地味なエクリプス羽の状態でも、おなじみの冬羽の特徴をどこかに隠し持っています。左下の冬羽のカモが、右下のどのエクリプス羽のカモにあたるのか、当ててみてください。答えはこのページの一番下にあります。
冬羽 エクリプス羽

▼ 北海道の猛暑と渡り鳥の関係

「今年の夏は暑かったから、マガンの繁殖地もエサが豊富だったんだろうな~」

と思っていたら、そうではないようです。シベリアの雪解けが早く、水鳥にとって繁殖条件が良い年は、北海道は、逆に冷夏に見舞われることが分かりました。どうやら、シベリアの地表が早くから暖まることで、上空に「ブロッキング高気圧」が発達し、北海道を冷やし続けるらしいのです。

今年は、シベリアの雪解けが平年より4~9日遅れ、ブロッキング高気圧が発生せず、猛暑に見舞われたそうです。短いシベリアの夏に駆け足で子育てをしなければならないマガンにとって、シベリアの雪解けの時期は大きな影響力を持つことが予想できます。

マガン研究グループ「グースプロジェクト」は、シベリアの気象条件とマガンの幼鳥数の関係についての研究を進めています。右の写真はマガンの家族ですが、何羽幼鳥をつれているか分かりますか?


◎ エクリプス・クイズの答え ◎            
冬羽…上からオナガガモ、ヒドリガモ、マガモ
エクリプス羽…上からマガモ、ヒドリガモ、オナガガモ

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