● 高病原性鳥インフルエンザ。。。宮島沼は大丈夫?
先日、京都と大阪の野生のカラスから、「高病原性鳥インフルエンザ」が確認されました。宮島沼の渡り鳥についても、心配されている方が多くいらっしゃると思います。ここでは、「高病原性鳥インフルエンザ」に関する現時点での情報を整理して、宮島沼における野鳥観察の手引きを提案したいと思います。

また、このトピックスをまとめるにあたって参考にしたホームページを最後に掲載してあります。無用な混乱を避けるためには、なるべく多くの最新情報を参考に、各自が正しい知識を身につけることが重要になるかと思います。

◎ 高病原性鳥インフルエンザとは?
動物衛生研究所のホームページでは、

「鳥インフルエンザとは鳥類がインフルエンザウイルスに感染して起こる病気です。鳥類に感染しているインフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスで、鳥インフルエンザウイルスと呼ばれています。鳥インフルエンザウイルスに感染して発病するのは、鶏や七面鳥等の家きんに限られ、野鳥はほとんど発病しません。 また、鳥インフルエンザウイルスの中には鶏などを死亡させる強毒な株があり、その感染による病気を高病原性鳥インフルエンザと呼んでいます。」

と紹介されています(注1)。

鳥インフルエンザには、弱毒性の鳥インフルエンザウイルス(注2)と高病原性鳥インフルエンザウイルスがあり、弱毒性の鳥インフルエンザウイルスが家禽で伝播を繰り返すうちに、強毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルスに変異するのではないかといわれています(注3)。

しかし、日本で確認されている高病原性鳥インフルエンザの発生源や感染経路はまだよく分かっていない状況です。この点については環境省が調査を行うことになりました。

(注1) インフルエンザウイルスには、A・B・Cの3種類があり、A型はさらに、ウイルス表面のタンパク(HAとNA)に基づいて分類されます。このように、A型には多くの「亜型」があり、人畜共通の感染症であることが特徴です。ちなみに、現在騒がれているウイルスは、H5N1型です。
(注2) 弱毒性の鳥インフルエンザは日本国内で明らかな発症事例はないようです。自然界では、水鳥と海鳥の多くが保菌するといわれますが、発症することはほとんどないようです。
(注3) 変異を起こす要因や確率などについて詳しいことは分かっていませんが、H5、H7亜型のウイルスの場合、家禽の間で流行して、感染を繰り返すうちに数ヶ月後には強毒性に変異する場合があるそうです。

◎ 宮島沼の水鳥は大丈夫なの?
WHOは、「野鳥が現在起こっている高病原性H5N1鳥インフルエンザ集団発生の発生源であるという証拠は今のところ得られていない」と発表しています。同様に、どの種類の野鳥がどの程度ウイルスを保持していて、どのような症状を起こすのかもほとんど分かっていない状況です(注1)。

同様に、この春に宮島沼に飛来する渡り鳥が、高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染を受けているかどうかを示すデータはまだありません

現時点では、すべての野鳥が高病原性インフルエンザに冒されているかのごとく心配する必要は全くありません。しかし、まだ多くの事実が解明されていないことから、今後、新しい情報を正しく理解し、万が一の事態に備える必要があると思います。

(注1) 高病原性鳥インフルエンザは、家禽に対して高致死性ですが、家禽以外の鳥に発症が確認された例は、今までに、ワシ、サギ、フクロウ(いずれもカンボジアの動物園)、カラス(京都、大阪)でしか報告されていません。京都のカラスは、鶏舎において二次感染したと言われていますが、大阪の事例も同様かと思われます。

◎ 宮島沼での野鳥観察は大丈夫?
ヒトが高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染を受けるのはごくまれであるとされています。国立感染症研究所のホームページでは、「ヒトが鳥インフルエンザウイルスの感染を受けるのは、病鳥と近距離で接触した場合、またはそれらの内臓や排泄物に接触するなどした場合が多く、鶏肉や鶏卵からの感染の報告はありません。」と紹介されています。

宮島沼で普通に野鳥観察をする分には、ヒトへの高病原性鳥インフルエンザウイルスの感染を心配する必要はありません。しかし、万が一の時のために、次の点に気をつけて下さい。

① 野鳥にエサを与えない。
② 野鳥の糞や沼の水には触らない。
③ 帰宅時には手洗いやうがいをする。

また、宮島沼でハクチョウやマガンが死んでいるのを見つけた際には、市役所に連絡を下さるようにお願い申し上げます。

連絡先:美唄市役所企画財政部企画課企画係(01266-2-3137)

◎ 頻繁に見ておきたいサイトは?
国立感染症研究所 最新情報やWHOのファクトシートなど
動物衛生研究所 鳥インフルエンザの詳しい説明など
日本獣医師会 学校飼育動物の対策についてなど
農林水産省 防疫マニュアルなど
北海道庁 北海道の取り組みや死亡鳥の取り扱いなど
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