自主防犯組織(ボランティア)を結成してみませんか?
自主防犯組織(ボランティア)を結成してみませんか?
かつて世界一とうたわれた日本の治安は、現在、危険水域にあるといわれるほど犯罪が増加しています。
戦後、長い間、年間140万件前後で推移していた刑法犯の認知件数は、近年増加の一途をたどり、平成14年の刑法犯罪認知件数は約285万件と倍増し戦後最多を記録しました。その後、減少しているものの依然として高い水準にあります。また、犯罪も凶悪化、広域化、複雑化しており、警察の活動だけでは、犯罪を未然に防ぐことは難しくなっています。
このようなことから、警察のみならず、地域、職場、行政、学校などが連携・協力して、安全・安心のまちづくりを一層推進し、身近な犯罪を減らしていくことが必要となっています。
そのためには、地域住民等による防犯の輪を広げることが大切であり、自主防犯組織の設立はもっとも有効な手段と考えられます。
自主防犯組織(ボランティア)の結成から活動に至るまでの流れ
1.有志(仲間)を募りましょう!
自治会(町内会)・PTA・職場・学生・老人クラブなど、地域に居住する方や勤務する方で防犯活動やパトロールのできる方を募集しましょう。
2.責任者(リーダー)を決めましょう!
仲間(メンバー)が集まれば、活動を効果的にするために、責任者(リーダー)・副責任者(サブリーダー)を決めましょう!
3.活動方法や規約を決めましょう!
責任者(リーダー)を中心に、どのような方法でパトロールを実施するかや、活動の内容、組織の規則(会則・要綱等)を話し合いを行い決めましょう。
4.警察や関係機関・団体と連携しましょう!
設立に当たって警察署や市役所へ届出をする必要はありませんが、交番・駐在所・警察署からの犯罪情報や危険箇所の情報提供を受けたり、市役所の地域安全担当となる生活環境課生活交通グループと連携をとるなど、活動しやすい環境を作りましょう!
5.パトロールや活動の開始を知らせましょう!
回覧板等により、パトロールや活動の開始を地域の皆さんに知らせ協力を求めるとともに、活動結果を地域に知らせることも大切です。
また、管轄の交番・駐在所にもパトロールや活動の開始を知らせましょう。
6.既にパトロールを実施しているグループとの連携を図りましょう!
既に活動しているグループとの情報交換をすることにより、より効果的な活動が展開することができます。
自主防犯組織(ボランティア)の活動のすすめ
防犯パトロールは、もっともなじみの深い自主防犯活動です。でも、防犯パトロールの効果はなかなかすぐには現れないものであり、息の長い活動が必要です。そのためには、「気軽に。気長に。危険なく。」が大切です。
●まず、できることからはじめよう!
防犯組織(ボランティア)は、はじめから完全なものを求めると長続きはしません。例えば、町内での挨拶・声かけ運動や犬の散歩・買い物時のついでにパトロールを行ったり、通学路の見守り活動でも犯罪者を寄せ付けない人の目を確保し、犯罪企図者の接近を防止する効果はあります。
自治会の会合など、いろいろな機会を通じ、安全・安心は地域住民で作り上げるものであること、住民それぞれが主役であることを説明し協力を求めることが大切です。
●町内会やPTAなどと連携しましょう!
住民は身近に起こる犯罪についてとても不安に思います。また、子どもを持つ親は子どもが犯罪に巻き込まれはしないかと心配します。
同じような不安を持てばきっと多くの住民が防犯活動に参加してくれるはずです。
●防犯パトロールは昼と夜の2回が効果的です!
パトロール活動は、夜に実施するイメージがありますが、実は昼と夜の2回行うことで効果が高まります。犯罪者は昼夜問わず行動します。また、子どもの登下校時に防犯パトロールを行えば、子どもを犯罪から守る活動にもなります。
●パトロールはなるべく目立つ姿で!
防犯パトロールはドロボウなどに犯罪の機会を与えないことが最大の目標です。地域住民が力をあわせ、防犯活動を積極的に行っていることをアピールすることが犯罪抑止に繋がっています。
パトロールをするときは、蛍光色のジャンパー(反射材付き)やベスト(反射材付き)を着用したり、携帯誘導棒など光を発するもの、拍子木や鈴(ハンドベル)など携行すると存在感を強く示すことができ効果があります。
自主防犯パトロールの必需品
■携帯電話や警笛・防犯ブザー
危険を感じたり、事件を目撃した時などに警笛・防犯ブザーを鳴らすことによって、周りの多くの人間が気づくことができます。また、110番通報や緊急連絡のために携帯電話を携行しましょう。
■反射材などの着用
夜間パトロールの際は、事故にあわないよう反射テープや反射材が使われた衣服を着用しましょう。特に夕暮れ時はドライバーから歩行者が見えにくい状態になりやすので、事故防止のためにできるだけ反射材の付いた衣服や靴を着用しましょう。また、携帯誘導棒など光を発するものも効果的です。
■タスキや腕章など
パトロールをしていることが人目でわかるように「防犯パトロール」や「パトロール中」などと表示されたタスキや腕章などを身に着けましょう。また、目立つように蛍光色の揃いのジャンパーやベスト・帽子を着用してのパトロールは一層効果があり、事故防止の観点からも望ましいといえます。
■懐中電灯
夜間パトロールの際は、危険回避のために懐中電灯を携行しましょう。
■メモ帳などの筆記用具
危険な場所や不審者の特徴、不審車のナンバー等をメモする際に必要です。通報する際や他の人に伝える場合にも役立ちます。
■活動日誌
注意する場所や危険な場所、活動内容などを次の人へ引き継げるように、活動日誌を作成しましょう。
※防犯パトロールの目的は、犯罪・事故・災害の被害を未然に防止することです。
特殊警防や木刀、バッド、ゴルフクラブ等の凶器となる物や催涙スプレー等は絶対に携行しないでください。携行すると犯罪になる場合があります
自主防犯組織設立を支援しています。
美唄市地域安全活動推進協議会では、自主防犯組織設立支援事業として、新規に組織を設立した場合に、すぐにでも活動を行えるようにパトロールベストと帽子を貸与しています。
また、自主防犯組織設立に関する説明会や防犯教室について、ご希望があれば職員が町内会などに出向いて実施いたしますので、お気軽にご相談ください。
詳しくは地域安全活動推進協議会事務局(生活環境課生活交通グループ)へお問い合わせください。
自主防犯組織設立支援貸与品写真(441KB)
自主防犯組織設立支援を受けた団体
進徳東団地町内会、有為東町内会の皆さんが、設立支援を受けて「パトロール隊」を結成し活動を行っています。
画像 横2列
進徳東団地パトロール隊
有為東町内会パトロール隊